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PTA総会って何のためにあるのか?

PTA総会って何のためにあるのか?
大方の小学校や中学校では、5月にPTA総会を開くところが多いのではないのでしょうか?

しかしながらこのPTA総会。
PTAを嫌う理由のひとつになっていることが多いと思います。
私も個人的印象としては、「平日のど真ん中に半強制的に集められ、形式的なことを通して行うだけの儀式」という感じです。

平日なので、参加するには仕事を休んだり家事を代わってもらったり負担を強いらなくてはならない方がほとんどだと思いますし、その割には淡々と進行して短時間で総会が終了してしまうケースが多く、割に合わない印象を持たれている保護者さんは少なくないと思います。
子ども達は参加しないものですし。笑

ですが、総会自体を開く理由必要性はあり、問題は開催の方法執り行う内容必然性が問われてしまうという部分だと思っています。

今回はそんなPTA総会必然性懸念点、そしてそのメリットデメリットについてです。

例によってそしていつも重ねて申し上げますが、これはあくまで私見個人的見解です。
エビデンスなしの独自見解も含まれていると思ってご容赦ください・・・。

PTA総会の必然性って?

そもそもPTA総会が開催される理由、必然性とは何なのでしょうか?
主には以下の3点に集約されると思っています。

教育の協働性

日本の教育は、学校と家庭が協力して子どもを育成することを前提としています。
現に学校教育法文部科学省指針でも、「家庭と学校の連携」が強調されているんです。
地域もありますね。
建前上にはなりますが、PTA総会はこの協働性を具現化する場でもあり、PTAの活動方針や報告を行うことによって学校側である教職員の先生方とも運営や方針共有し、共に子どもの健全な成長を支える意識を醸成する機会ともなります。
ただ個人的には、PTAの活動内容には子ども関係なく存在している活動を保有しているところもあるとはお思いますが・・・。

情報の共有・透明性の確保

PTA総会は、PTA運営に関する重要な情報を会員である保護者や教職員に伝達し、透明性を確保する手段として位置づけられます。
特に年間の活動計画、予算の収支報告、役員選出、重要な行事や会則と呼ばれるPTA運営のルール改正など、会員である保護者が知っておくべき情報を広く周知し、保護者からの疑問や意見直接聞き取る場となります。
ただし実際問題として、収支報告や役員選出などの議案に対して質問や反対が出ることはないというケースがほとんどでしょうし、対面開催であればわざわざ呼びつけて特定数の保護者だけが知っておくべき情報を伝達して全体へ周知出来ているかというのも個人的には疑問です。
この辺は会社の株主総会でも概ね近い現象が起きているかもしれません。

コミュニティ形成の基盤

PTA総会は保護者間、または保護者と教職員間の交流やコミュニケーションを促進する役割に出来ることは出来ます。
子どもたちが共通の環境で教育を受けるなか、保護者が互いに連携し合い、地域コミュニティの基盤を築くことは、防災や防犯など地域安全の面でも重要となります。
集まること自体が悪であるとは、個人的にも思わないです。

PTA総会への懸念点

上述の通り、PTA総会には一定の意味が確実に存在しますが、一方でPTA総会には次のような懸念が指摘できるとも思います。

強制参加の風潮

各校PTAにもよりますが、PTA総会が事実上強制参加という側面を持ち合わせる場合が多く、保護者の負担感が高まっている点深刻な問題です。
前述にもある通り、仕事や家庭の事情により出席が難しい保護者も多く、強制参加の風潮が強いPTAに関しては、これがストレス不満原因となっていることは多分にあります。
さらに不参加も当然の権利ではありますが、参加が難しい保護者への配慮が不足している場合には不要な分断を生んでしまったり、参加した保護者間との不公平感が生じやすくなります。

形式主義・形骸化

これはPTAあるあるの真骨頂とも言えるのではと思っていることなのですが、PTA総会形式的・儀式的になり、本質的な議論や交流が乏しくなるケースが少なくないです。
重要な決定事項が実質的に既定路線で進められ、会員である保護者や教職員が意見を出しにくい雰囲気が生まれている総会は多々見られるのではないでしょうか。
結果的に参加の意義が薄れ、保護者の主体的な関わりを阻害する要因にもなり得ると個人的には考えています。

過度な役員負担

役員選出役員活動における負担感が非常に高く、役員決定を巡ってトラブルになることも珍しくないです。
特に共働き世帯の増加により、役員としての責任を果たすこと困難になるケースも多いですし、PTA活動そのものが家庭の負担になり、保護者間の軋轢学校不信に繋がる懸念もあります。
総会で新役員として選出された人の中には、納得せずに無理矢理させられたという人もいる場合、総会の純粋な意味が失われることにもなり得るのではないでしょうか。

PTA総会にはメリットもデメリットもある

PTA総会は本来、教育協力の交流や情報共有の場として不可欠であると思いますが、形式的運営役員負担の問題など解決すべき課題も多いと思います。
もし課題が多いPTAがあるとすれば、それはPTAが子ども達の為にある団体であるはずが、大人の為の団体になってしまっている部分がそうさせているところもあるのではないでしょうか。
PTA前例踏襲主義とも言えるとにかく今までのことを変わらずやり続けようとする謎の力学が働き続ける傾向が強いので、柔軟で参加しやすい運営を推進し、家庭と学校がより良い関係性を築けるように工夫が求められるでしょう。
社会の変化に対応しつつ、PTAも総会の在り方も含めて再構築していくことが望まれまていると思います。

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